南九州 四日目 熊本 鯛生金山と温泉めぐり 20090813

井無田高原キャンプ場のテントの中で目が覚めた。テントを打つ雨の音で何度か目は覚めたが、6時過ぎの起きだす時間になってもずっと小雨が降り続いている。じめじめするので雨が落ち着くまで車に非難していたが、雨は止むどころかどんどんひどくなってくる。テントもぬれたまま強引に車に押し込み、仕方なく8時半過ぎに出発した。
昨夜お世話になったIさん、K君 またどこかで会いましょう。
昨夜は遅くまで飲み明かし、結局風呂にも入らず朝を迎えた。テントの中のじめじめした感じも気色悪い。
・・・というわけで、まずは温泉にでもはいって体をさっぱりしたかった。
熊本県阿蘇山周辺は、あちこちに温泉がわいており、温泉探しには困らない。
昨夜の宴会でIさんに南阿蘇にある地獄湯が趣があっていいと教えてもらっていた。地獄という名前もなんだか意味深で行ってみたくなる

雨も上がって、温泉へ向かう道の途中にふと覗いた絶景に車を止めて写真を一枚。
阿蘇の南を走る国道を進むといくつかの温泉に混じって「地獄湯」の名前が目に入る。案内板に沿ってしばらく山道を上へ上へ進むとその一番突き当たりに大きな古びた一軒宿 「地獄湯 温泉」が目に入った。
湯治目的で連泊する客も多いという。

入り口からしてなんとも言えないいい雰囲気
白く濁った湯と古ぼけた湯船がいい味出している

元湯を出て、次は露天風呂。こちらもまたいい感じ

こちらも貸しきり状態で気分爽快
ほとんど貸切状態で入った温泉は最高だった。
本日中に福岡県の母の実家に帰ると連絡を入れているので、後は北に向けて走るのみだ。

阿蘇山の北に抜けて次に向かったのは「
杖立温泉」だ。出発前にいろいろとガイドを調べて絶対来たいと思っていた理由がある。それは、温泉街に張り巡らされた細い路地だ。湯気の立ち上る温泉街と細い路地、河にかかる橋。

大きな川沿いに大小いくつもの温泉宿が並ぶ。五月にはこの川一面に鯉のぼりが泳くらしい。

細い路地は迷子になりそう。突然風雅がうんこしたくなって困ってしまった。トイレがどこにあるかわからない・・・。仕方なくその辺の宿に駆け込み、かってに用をたさせてもらった。すみません。

川にかかるもみじ橋。たくさんの絵馬がかかっていた。
 ここまで来たらすこし遠回り。山の中の国道を熊本方面に車を走らせると道の駅「鯛生金山」がある。
最近、観光鉱山めぐりも私の旅のテーマの一つとなっているため、ここまで来たからにははずすことはできない。

時が眠る地底の別世界 「
鯛生金山」 。明治27年から昭和47年までの間に金約40t,銀約160tを産出し、東洋一の黄金郷と詠われた。約800メートルの坑道には、当時の様子をわかりやすく人形や模型で再現している

上から覗いたふかーい坑道

鯛生金山だけあって、金の鯛が・・・

坑道の様子 迷路のよう

外では砂金探し体験もできます
さてさて、ここでもゆっくり時間をすごしてしまった。とにかく後は福岡へ向けてかえらなければ、ならない。しかしながら、いつもは行きたいところも何も要求しない妻がどうしても行きたい場所があるという。

昨夜の宴会でもう一つお勧めの温泉を聞いていたのだ。
はげの湯温泉にある「豊礼の湯」だ。帰りのルートに少しだけ横道にそれるだけでいける場所にある。なまえのはげの湯もなんか興味がある。 案内板に沿ってはげの湯を進むと一軒だけ人の集まっている目的の豊礼の湯が目に入った

豊礼の湯はその絶景の温泉もさることながら、宿の前に並ぶ蒸し釜で持参の野菜や卵をセッティングし、茹で上がったところを隣のデッキで食べる・・・なんて贅沢な時間の過ごし方だろう。

山々を望む露天風呂も絶景だ
さっぱりした後、デッキでゆであがったばかりのゆで卵をほおばった。
長い南九州の旅も本当に終わりである。この後、ずっと下道を通り、福岡県行橋市の母の実家へ向かい、夜八時過ぎに無事到着。

本当に全く自由な旅。写真もビデオも撮りまくった。珍しく妻も風雅も満足な様子。当然私自身も大満足の旅だった。

でもまだたくさんの場所を時間がないことであきらめてしまった。また、是非機会があれば南九州自由の旅をしてみたい。
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